選択
次の日会社に行くと、私の上司である佐々木さんに呼ばれた。


何だろう……


少し胸騒ぎを覚えたけど、気にしないって思いこんでみた。


コンコン


来慣れないフロアに降り立ち落ち着かないながらも、なるべく冷静を装ってノックした。


中から

「どうぞ」

と声がした。


私は

「失礼します」

と一言かけて中に入った。


中には、明らかに高級そうな机が有りその前に佐々木さんは腰掛けて居た。


椅子ではなく机にだ。


やっぱり佐々木さんは変わっている、なんて思いながら一礼した。


書類から目線を上げて私を見る。

相変わらず、仕事中は鋭い目だなぁなんて思ってしまった。


って、当たり前か……

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