意外な告白

帰りがけに涼を拾い、3人で静の家にお邪魔した。


いや、正確にいうとお邪魔させられた……


静の家は、入社1年目の家とは思えない位広くとても女の子のお部屋って感じだった。


どうやら、静の実家はお金持ちらしい。。。


私と涼をリビングに通すと、静はビールを取り出して注いでくれた。



「すぐに用意しますから、先にビール飲んでいてください」


いつの間にかエプロンをしていた静は、会社に居る時には見た事が無い位手際よく働いていた。


私は思わず

「静、要領良いじゃない!!」


と口から本音がポロッと出た。



静は恥ずかしそうに


「私一人っ子だから、小さい頃から花嫁修行させられてたんです。」


だって。




ん~~正真正銘お嬢様だわ!




私は涼と乾杯をして、ビールを流し込んだ。


私には有り得ない世界だわ……


涼もよほど喉が渇いて居たのだろう。


一気にビールを飲み干していた。


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