撃沈

涼はしばらく黙っていた後、覚悟を決めたのかゆっくりと口を開いた。



「…ゆみこは……実は元カノなんだ」



涼は、少しずつゆっくりゆっくり話していく。



耳を押さえたくなる様な内容。



でも、聞かなきゃ。

ふらふらしそうになる頭を、なるべく落ち着かせる。


この前、急に行った接待でキャバクラに連れて行かれた涼は、そこで元カノのゆみこと再開した。

2人は懐かしい話に花が咲き、接待後に又会ったみたい。

涼の家で飲み直した2人は、当たり前の様にそういう関係に……



こういう時って



……何て言ったら良いの?


< 90 / 138 >

この作品をシェア

pagetop