レイン
少しぎこちなく歩いて近付く
お見舞いの品を机に起き、ベッドのすぐ横で千秋を見下ろしている
「………。」
やはり普段の彼女からは何の魅了も感じない
何を思ったかキスをしてみようと思った
ゆっくりと顔を近付ける
そういえばキスはこれで二度目だ
唇が彼女の唇とつきそうになる、その刹那
「なんだ起きたのか」
彼女の目が開いた
「ちょっと!るいー!」
「今もしかしてぇ!!」
顔を赤らめてどこか嬉しそうに言っている。
「どうしたの?」
短調に返した。
「まさか…るいの方から」
「してくれるなんてぇ!」
「千秋が目を開けたから」
「できなかったけどね」