最後の恋(実話)

初めての就職

早川「とりあえず会社に一旦来てもらって係長も同席で面接しますね」
香凜「はい。わかりました。保育園に迎えに行く時間があるので、定時に上がって大丈夫なんですよね!」
早川「はい!大丈夫です。小さいお子さんがいるのをわかって採用するんですから。」

香凜は定時に上がれれば、走って帰宅すれば保育園の迎えに間に合うと安心した。
小さい子供がいて考慮してくれて就職できて嬉しかった。

しかし…いざ入社してみると、それは独身の先輩達には伝わっていなかった…。

確かに早川が会社にいる時は定時に上がれた。早川が残ってくれるからだ。

しかし早川は忙しく会社にいない事は多々あった。

そんな時は独身も子持ちも関係ないという態度だった。係長でさえも…。

(面接の時あれだけ定時で上がれるのか確認したし、係長が同席した時も何度も確認して聞いていたはずなのに…)と香凜は思ったが、先輩達に言っても仕方ない。採用してくれた早川さんに言わないとと。

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