愛してよダーリン

眠り王子登場





「いいから!楽しいことなんてしなくていいから!」




ここは逃げなきゃ!!!



そう咄嗟に思って、自分のカバンを持って後ろの開いてるドアを目指してダッシュしたけど…。




「ざーんねん。逃げられないよ?」




呆気なくチャラ男1号にドアを閉められた。




チャラ男2人は似てるから、あたしの中で1号と2号に分けて呼ぶことにした。



ほんとややこしいったらありゃしない。




………っじゃなくて!!




捕まらないように再びダッシュして前のドアに移動したけど、


今度は2号にドアを閉められた。




逃げようにも逃げられない。

さっきとは全然心境が違う。

だって今はほんとに逃げなきゃ危ない状況なんだもん…。




「大人しく捕まっといた方がいいと思うよ?俺ら案外優しいし」


「そうだよ。しかも俺らが出会ったのも運命かもしれないじゃん」




ちっとも嬉しくない言葉を言いながら、徐々にあたしに近づいてくるチャラ男2人。




ほんとに神様お願いします。

一生のお願いです。

あたしをここから逃がしてください!




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