愛してよダーリン




呼んだらすぐに樹は下に降りてきて、


あたしと樹だけに気まずい空気が流れる中、3人で夜ご飯を食べた。




夜ご飯を食べたら帰ろう。

このままここにいても意味ない。




「奈緒ちゃん、食器そのままでいいよ」


「いえ、ご馳走になっちゃったんで持ってきます。あ、ついでに洗っときますね」


「そこまでしなくていいよ奈緒ちゃん」


「ついでなんで、やっときます」




ご飯を食べ終わり食器をキッチンへと持っていくと、樹も後から食器を持ってきた。




樹は食器を流し台の横に置いたから、そしたらすぐにキッチンから出てくだろうと思ってた。




……だけど、樹はあたしの隣から動こうとしなくて。




「それ終わったら、部屋に来い」


「……」


「奈緒?」


「……え?」


「部屋来いよ。それ終わったら」




樹はそれだけ言うと、キッチンから出ていってしまった。




え?何で?どういうこと?




なんか………勝手に洗い物が終わったら、あたしは樹の部屋に行かなきゃいけないことになったらしい。




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