いばら姫
「それで私ね
また東京行こうかなって 」
「…は…何言ってんだ?!」
「…結局さぁ
やりたい事あったのに
―――男に引きずられて、
夢なんか忘れちゃったみたいになって
でも淳見てたり
アズさんの事見てたりすると
ウズウズしちゃってさ〜?
…何かやりたい気持ち
自分にもまだあるんだって
最近強く思う様になって来たの」
「…お前 何やりたかったんだっけ
――――― ネイルか 」
「うん
千葉に親戚が居るんだけど
…私の昔の事とかわかってて
それでも変わらず
付き合ってくれてて
代乃木に、
私が行きたいなって思ってる
学校があってさ
そこから通わないかって
言ってくれてる 」
「…行くのか 」
「―― うん
今行かないと また伸ばし伸ばしになって
結局何もしないで終わりそうだから…」
「 この店はよ 」
「知り合いに使って貰うわ
…… ここは…閉じこもる為に
作った場所だから… 」