俺の姫は幼なじみ【完】

●千幸side




「千幸、買ってきたわよ♪」


お母さんが雑貨屋の袋を持って病室に入ってきた。



「ありがとー♪」



ガサガサと袋を開けると、白の毛糸と編み棒が入っていた。




「突然、編み物したいって言うんだもの…びっくりしたわ」




そう言ってお母さんは笑った。





「ごめんね」




私は早速、編み物を始めた。




「じゃぁ、洗濯に行ってくるからね」




「はーい」




お母さんは病室から出ていった。




「…よしっ」




私は気合いをいれて取りかかった。










< 160 / 327 >

この作品をシェア

pagetop