俺の姫は幼なじみ【完】

●日向side




―――……


翌日。

俺はいつもどうり学校に行き、朝練をこなした。

教室に入ると凌がやってきた。


「おはよ、日向」


「おはよ」


席につき、教科書を広げる。


「なぁ…今日の朝の走り、荒れてたぞ」


「うっせ…っ」



んなことわかってるっつーの。


「…はぁ…、てか、大会のことだけど」


凌は呆れたように話す。



「っあぁ…、一週間後だろ?」



「うん…、それで大会終わった後、マネージャーの千幸ちゃんの所にお見舞いに行こうって、先輩が言ってるんだけど」



「だけど?」


「場所わかんないから、日向に教えてほしいらしい」


「……わかった」



本当は行きたくなかった。


だが…みんな千幸のことを心配しているし…。





「はぁ―…」




また、思わずため息をついた。







< 209 / 327 >

この作品をシェア

pagetop