だって好き

恋の予感…?




「あんた高山が好きなんやろ」

ボトッ

塾で夏実と昼食をとっていたあたしが箸で掴んでいた卵焼きが床に落ちた


「はっ!!???」

あたしはあまりの衝撃に声が裏返った
驚くと裏返えっちゃうのかあたしは…


「ななななんで?!!」

「焦りすぎ(笑)
舞、分かりやすすぎるもん
高山が女と喋ってるとき舞の顔超怖かったで?!しかも話しかけられたら一気にテンション上がってたし(笑)」





……カンペキ見抜かれてる……


「そんなワケないやん!!
第一相手は先生やし……」

あたしは必死に抵抗した



「恋にそんなの関係ない!!」



「だって……」


認めたくないよそんなん…


好きになんかなりたくないよ…

先生となんて、叶わなくて苦しい恋だから…

そんなんならしないほうがマシだから



だから…

「恋じゃ…ない…」

「そ??」

うん…


「…うん」


あたしはゆっくり頷いた




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