【完】宛先不明のラブレター
俺がすかさずつっこむと、果枝ちゃんは少し困ったように笑った。
…暗くて、正直はっきりとは彼女の顔は見えていない。
けれど、果枝ちゃんが笑うと、ふんわりと周りの空気まで笑顔に包まれているようで、花のように笑う子なんだな、と思った。
…明るいところで、もっとはっきりと彼女の笑った顔が見てみたいな、とも思った。
「いきなりすぎて頭が回らなかったんですよ」
果枝ちゃんの声で、はっと我に返った。
…何、考えてるんだか。