【完】宛先不明のラブレター
彼女がまだ高校生なせいかもしれないけれど、よく自分が今高校生だったら、とか高校生の頃はどうしていたか、とか考えた。
いい年した大人が、何を考えてるって話だけど。
果枝ちゃん用にと買ってきたココアを手渡すと、彼女は嬉しそうにそれを受け取ってにぎりしめていた。
それを横目でちらりと見ながら、自分用に買ってきた缶コーヒーに口をつけた。
…本格的に、寒くなってきたな。
「…聡さんは、」
少しの沈黙のあと、果枝ちゃんは口を開いた。