【完】宛先不明のラブレター
時々苦しそうに声をもらしていた果枝ちゃんは、しばらくして、抵抗していた手の力を抜いた。
それを確認して、俺は唇を離した。
「…っ、はぁ、はっ、…」
肩で息をしている果枝ちゃんを、そのままぎゅっと抱きしめて、彼女の肩に額を当てた。
「ど、して…?」
「…ごめんね。」
「謝ってほしいんじゃなくて…!」
泣きそうな声を出す果枝ちゃんに、罪悪感が一気に押し寄せた。
…それでも、もう元には戻れない。
もう、ごまかせない。
自分も、果枝ちゃんも。