【完】宛先不明のラブレター


だから、きっと俺はこれからも指輪をすることはないだろう。

…果枝のため、…そして、自分のために。




「ふーん…」


半信半疑の様子の果枝が可愛くて、思わずニヤリと笑うと、果枝が俺の鼻をぎゅっとつかんでそう返事をした。




「んがっ! ちょ、鼻はやめてって、」

「ふんだっ」


子供のように拗ねる果枝に、笑みがこぼれた。

…でも、これは苦しい。


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