【完】宛先不明のラブレター

_#6 現実



「…聡」

「ただいま」

「おかえり、…あ、あのね、明日休みだから行くね?」

「…あぁ、うん、わかった」


茉莉が、俺が帰ってきて早々そう言ったことに対して、すぐに何の話なのかを理解した。




…以前、茉莉が仕事が休みなときは俺のところにお昼を届けに来たい、と言っていた話だろう。

あのとき、茉莉がしつこかったので、邪魔にならない程度に、と念をおして許可をしていた。


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