【完】宛先不明のラブレター


少しの間の後、果枝は俺の服の裾をぎゅっと握りながら、俺を見てきた。




「お願いがあるの。」


果枝の言葉に、心臓がどくん、とはねた。




…果枝は、俺と付き合ってから何も望まなかった。


ただ一緒にいられればいい、といつも言っていた。

俺もそう思っていた。




…そんな果枝が、俺にお願いがあると言ってくるなんて。


嫌な予感がした、けど




「…出来ることならいいよ」


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