【完】宛先不明のラブレター
俺がそう言うと、果枝は俺の方を見た。
涙を瞳いっぱいに溜めて、今にも決壊しそうなのに、果枝の体は俺と別れたくないと言っているように見えるのに、果枝は別れるって言うんだね。
…素直に手放してあげられないけど。
「…昨日の、」
何のことを言っているのかわかっていない様子だったので、俺は少し言葉をにごしながらそう言うと、果枝も何のことかわかったらしく、少し恥ずかしそうにした。
「…、うん、」
「…果枝」
「なに?」
「……愛してる」