【完】宛先不明のラブレター
「……、いいの?」
「うん、果枝が嫌じゃないなら」
「…行き、たい」
「じゃあ行こっか。」
あの日と同じように、俺は果枝の手をとった。
指を絡め、手を繋ぎ、横に並んで歩く。
やはり、会話はない。
緊張していて、話題が全く浮かばなかった。
…俺の家、汚いかも。
果枝に見せられるような状態だっただろうか。
ていうか、久々に再会していきなり家って…下心ある奴みたいかな。
や、ないわけじゃないけど。
3年ご無沙汰だし。
「聡」