【完】宛先不明のラブレター


「…あのさ、話があるんだけど後で俺ん家来れる?…迎えに行くから。」

「いいよー。てか迎えなんていらないし。隣なんだから」


いつもは迎えに来るなんて言いもしないのに、なんだか今日の裕太は少し変だ。

…あたしに気を遣う、なんて。




「仮にもお前女だろ」

「仮にもって……」


…まぁ、確かに女だけど。

一言多いとつっこめるような雰囲気でもなかったので、そこで言葉を切った。


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