僕らの太陽
プロローグ


俺がこの街に来たのは小学2年生の時。


俺は人見知りで引っ込み思案な性格だからなかなか自分からは話しかけられなかった。


「ねぇ!」


「えっ・・・」


「私、金子遥(かねこはるか)♪」


「如月拓(きさらぎたく)・・・」


「たっくんだね♪よろしく!」


「うん、よろしく」


びっくりした。
何も話せずにただ窓の外を眺めているだけの俺に話しかけてくれる子がいたから。


遥の笑顔を見ると胸がすごくポカポカした。


これが遥との出会いだった。
< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop