山田田町の大喜利ポエム 1
でもやっぱり彼も忙しいって言った。着信拒否された。家行っても戸をあけてくれなかった。今回はアンアンのいい女特集でマツジュンか山Pあたりが言ってた、多面性を持つ女は魅力的ってのを選んで、日によって優しい自分になってみたり恫喝してみたり、夜無言でピンポン押しまくってみたり。精一杯がんばってみたけどやっぱりダメだった。平和島で油そば食べつつ死ねって言われた。あそこは油そば一択だから、って。


なんとかしようって思って友人に相談したら汐留にいい会社があるから行けって。行ってみたら興信所か結婚相談所だと思ってたのにめっちゃ大きなビルで、足田さんって人が対応してくれた。名刺には「インシデントコミュニケーション局 課長代理 足田 正男」って書いてあって、よくわかんないけど誰かの代理で今日私と話してくれる人なんだなと思った。誰だって私と話したくないよね、代理の足田さんはかわいそうにね、私、分かってるからね。

足田さんは誠実そうに話を聞いてくれて、私にとりあえず鴻巣でラーメン食べて死ねって言った。でもとりあえずプロジェクトチーム作るから死ぬのは1週間後ね、って日を決めてくれた。私は鴻巣でラーメンを食べた、私は思った。何ちゅうもんを食わせてくれたんや。この鮎と比べると山岡はんのはカスや。シャッキリポン。


1週間後汐留に行ったら足田さんが、ダムに飛び込むだけの簡単なお仕事です、飯島愛とかどっかの花嫁みたくいい感じになりますって説明してくれた。足田さんがクリエイティブの人って呼ぶ、似たような新キャラ3人組はみんな一昔前のベッカムみたいな髪型をしていた。もしくは出川哲郎。


こうして私は死んだ。



でも飛び降りた先はハリボテで、小麦粉でいっぱい私は真っ白になっただけだった。足田さん、優しいから困ってしまう。半年後、どっかよく分かんない人が書いてくれた私の遺書が書籍化した印税と、映画化ではなぜか伊藤美咲な私が稼いでくれたお金で私は三河島で誰にも知られることなく生きてる。無間地獄(笑)
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