星のケーキ
誕生日の朝
ペッカとロコはとても仲の良い兄妹です。



今日は、お兄さんのペッカの10さいの誕生日です。
小さな妹のロコは、ママといっしょに朝からキッチンでケーキを作っています。



とれたての新鮮なたまごとあま〜いお砂糖をフワフワにあわだてます。
小麦粉をまぜて、オーブンにいれると、まもなく、ふんわりとあまいかおりがただよいはじめました。



イヌのカリも鼻をくんくんならしています。



さあ、おうごんいろのケーキがやきあがりました。



「ロコ、このケーキにクリームをぬってね」
「はーい」ロコはケーキにまっ白いクリームをぬります。



ペタペタ、ペタペタ。



「うーん…なにかたりないわ」と、ロコは思いました。とてもおいしそうなのに、どこかさびしそうなのです。



「そうだ!上に星さまをのせれば、キラキラして、きっともっとおいしそうになるわ!!」



ロコは星をさがしにでかけることにしました。ロコは、森の中へはいってゆきました。森には、願いをかなえてくれる木が住んでいるときいたことがあるからです。
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