あの暑い 夏の記憶
わたしは。
葵ねぇと。
耕にぃが。
…本当のお母さんとお父さんだったら。
いいな、って思ってたから。
素直に喜べない。
本当の葵ねぇと耕にぃの赤ちゃん。
わたしは。
…違うから。
…本当の子供じゃないから。
小さな赤ちゃん。
ずるいよ…。
でも、葵ねぇには言えなかった。
何も飲めなくて、食べれなくて。
食事は点滴だけで、こんなに辛そうにして。
赤ちゃんがお腹にいる葵ねぇには言えなかった。