きっと ずっと もっと。
だから、家族にもこの件は内々にして貰っていたし、家族も今までは安易にこの件を口にしなかった。


今までは時々しか帰宅しないコーちゃんが救いだった。

でも――父も言った様にもう2月。


我が家と親しい隣家でも、中々知らされる事ないあたしの進路が話題に出ていても、おかしくはない。


……願わくばその場にコーちゃんが居ませんように。


あたしはいつの間にか、昨夜の情事を物語る気怠い躯を抱え込むようにして、眠りに落ちていた。
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