きっと ずっと もっと。
学校へ着くと教室に入るよりも早く、あたしは校内放送で進路指導室に呼ばれた。


呼び出された内容は、やっぱり予想していたもので。

昨夜開けたばかりの不採用通知を受け取り、一読した担任は、やっぱり憐れみと焦りの表情を浮かべた。


「……どうする?もう2月だぞ」

「…………」


誰しもが揃える“もう2月”。

そんな事、誰より痛いくらいに判っているあたしは、担任に進路を変える予定がない事を告げて、さっさと教室へ向かおうとする。

ドアに手を掛けていたあたしの足を引き止めたのは、予想していなかった担任の一言だった。


「就職先。わざわざ募集の少ない地方にしないで、この辺受けりゃいいのに」


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