悪魔と少女とkissマーク




『ああ…ここの祭は午後からが本番なんだ
だから午前中はお小遣い貰って浮き足立った子供が大勢来るんだよ』



「ふーん…」


まあ、子供と言っても浮かれてるのは小学生ぐらいの男の子が多い




…そして、店からちょっと離れたところで
子供が何かの周りを囲んでいるのが気になった


よく見るとそれは人で
小学生にしては大人びたような服装をしている女の子だった



『ん?…あ、穂波ちゃん?
来年高校生なのに小学生と遊べるんだねー』


人気者だなー
と、ユウは俺の目線の先にあるものを見て言った



「…ほ、なみ?」


俺たちの世界とこっちの世界じゃあ年齢の基準が違うけれど
中3というと今の俺とほぼ同じだ

遠くからだと顔なんてほとんど分からないから身長で判断してしまった…
あれで俺と同い年か



穂波と言う少女は
凄く楽しそうにきゃはきゃは笑いながら
小学生と追いかけっこをしていた




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