悪魔と少女とkissマーク





刹那は私に向かって指を刺す


…?



私?


私は自分に人差し指を向けて刹那の言いたいことがあっているかどうかを確かめた



刹那は横にちょっと首を振った





『それ、消えるまでには帰ってくる
絶対待ってろ』



最後にベェーッと舌を出すと
仙人のようなお爺様のところへと歩いて行った



刹那がお爺様の近くまで行くと
まるで瞬間移動でもしたようにシュッと目の前から一気に消えた



刹那の言った『それ』の意味が分かった私は
シュ~ゥと頭の上から湯気が出そうになった




「もぅ…いたずらっ子意地悪悪魔なんだから…」




その後ずっと泣きじゃくっていた私を

ゆっちゃんは優しく撫でていてくれた






桜のつぼみは

もうすぐ来る春を夢見て

ほころびかけていた…





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