いつか会える日まで


「鈴亜のことが好きだって、気づいたのはつい最近なの。鈴亜が親友だから…親友だから…余計に諦めきれなかった…酷いことばかりしてごめんなさい。」


「…ううん…私も可菜の気持ち知らないで責めてばっかだった。」


「今日ね、初めての陽とのデートなの…」


「そっか…」


「私たちが待ち合わせたとこに10時だから…」

可菜の言ってることが分からなかった。


時計を見ると10時まであと3分だった。


「行きな。」

可菜が私に言った。

「えっ…でも…」



「今までの借り!これでおあいこね!」


「うん…ありがと。」




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