お嬢様は元ヤンキー!?
悲劇の始まり

嵐のまえの静けさ...★





季節は冬。
星鈴学園に入学してからもうすぐ1年が経とうとしています。




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―――――――――



「……またかぁ…」



冬の寒い朝。
私は学園の下駄箱の前で溜め息をついています。

なぜかって…?
それは…



「……よく毎日毎日同じ文章書いてて飽きないな…」


つまり、脅迫状。


ここ1週間毎日。
朝来た時と夕方帰るとき、必ず下駄箱に入っている。


脅迫状に書いてある文章は毎日同じ。



「…『生徒会ヲヤメロ。
藤原 奏斗ニ近ヅクナ。
目障リダ。消エ失セロ。』
…ねぇ…。」



なんで脅迫状って大抵、漢字にカタカナなんだろう…?


私がこんなので怖がってるとでも思ってるのかな…?


残念ながらそこまで女々しい女じゃないんだけど…



「…資源の無駄だっつーの。」


私は読み終わった手紙を近くにあったゴミ箱に捨てた。



大体、こんな手紙が下駄箱に入るようになったのは、先週の金曜日。


注意していたはずの“新聞部”にあんな写真を撮られたからだ…




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