きみとベッドで【完結】
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あたしの少し汗ばんだ肌を、


節の太い、大きな手が優しく撫でる。



先生の手が好き。


男らしくて、あったかい、指の長い骨ばった手。


さわってほしくて、たまらなくなる。



「なにか飲むか?」



甘く濡れた低い声が、いつものように聞いてくる。



先生の声が好き。


耳に残る柔らかな質感、


体をとろけさせる響きの声。



もっと名前を呼んでほしくなる。


作りものの、飾りみたいな名前を。



「……ココアが飲みたい」


「またか。よく飽きないな。暑くないか?」



呆れたように笑って、先生がベッドから抜け出す。

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