怖がり少女と吸血鬼
「…本当になんでもするの?」
黒沢くんは少し驚いた顔をして、聞き返した。
「うんっ!」
この時、のんきなあたしは荷物持ちとか、そんな普通のことを想像してた。
でも―――――…
「じゃあ、こっち来いよ」
え…?
黒沢くんの口調と目付きが変わった
‥気がする。
こ、これは、漫画や小説でよくある《体で償え》みたいなヤツですか?
あたしは少し恐怖を覚えたが、ここは病院。
病室にあたしたち二人だけしかいないけど、いざとなれば叫んで助けを呼ぶことも出来る。
そう判断したあたしは、ベッドから降りて黒沢くんのところにぺたぺたと歩いていく。