怖がり少女と吸血鬼


あたしは改めて黒沢くんをまじまじと見つめる。


吸血鬼って、こんなに人間みたいなんだ…

いや、これはもしかして仮の姿なのかもしれない。


ってことはさ、
日常生活のどこかにも、黒沢くんみたいな妖怪がいるかもってこと…だよね。



あ、ヤバ…手が震えてきた。

ホントに、あたしって怖がり。
時々嫌になる…


あたしはこの震えに気付かれたくなくて、手を重ねて抑える。


「…どうした」

黒沢くんがあたしの震えに気付いたらしく、声をかけてきた。


< 57 / 129 >

この作品をシェア

pagetop