マリッジ×鬼ごっこ☆
その日の放課後。

私はいつもと同じように紗希ちゃんたちと

帰っていた。

「今日のお昼休みは驚きだったよね!」

と、紗希ちゃん。

「そうそ!瑠香の機嫌がすぐに直ったもんね!」

と、加奈ちゃん。

まぁちゃんは帰り道が違うんだ。

「別にそんなことないよ。」

一応、反抗…。

だってあんなに話せることって滅多に

ないんだよ!

いじけてたらもったいない。

「絶対におかしかったもん。ねェ!紗希!」

「私もそう思う。」

うっ…。こういう雰囲気の時って絶対に

イヤなことがあるんだよねぇ…。

「瑠香!!何であんな急に機嫌がよくなった

のかなぁー?」

「よし、いまから“kiss"行こっかぁ!!!」

"kiss"って言うのは、カフェの名前で

女の子か、カップル限定で、カウンター

とか、テーブルの席がなく、全席個室。

だから、ガールズトークするのにも

おすすめなカフェなんだ!

いつもなら喜んで行くんだけど…。

今日はなぁ…。

「ごめんね。今日は、ちょっと無理…。

じゃあね、バイバイ!!」

そう言って角を曲がった。

これが、後悔の始まりだった。

紗希ちゃんたちに、からかわれるのと

この鬼ごっこどっちがいいって聞かれたら

もちろん私は、一つ目の選択肢を

選ぶ。

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