砂に書いたアイラブユー
第11章
     11
 僕がオーガズムに達して、奈々の中で果ててしまった。


 熱い吐息が漏れ続ける。


 それは体を重ね合った相手である彼女も感じ取っているようだ。


 僕たちは腕と腕を絡ませ、抱き合いながら、ベッド上で寛ぐ。


「――よかった?」


「ええ。満たされちゃった」


「そう」


 僕が端的に返し、ベッドの上で奈々を変わらず抱き続けた。


 固く抱擁すると、愛おしさが増す。
 

 僕たちは抱き合い続けていた。


 互いに100パーセントとは行かないまでも一頻り。


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