開かない窓

油断禁物

HRが終わり、解散が告げられた時の事。


(終わった……さて……)


荷物をまとめようと、横に掛けてあった鞄を机の上に置いた。と同時に蓮がバッチリ帰り仕度を整えて俺の所へ来た。

「よっ!!準備出来たか?」


「!?」


あまりの仕度の速さに、呆然となっていると、不思議そうに蓮が話しかけてきた。

「おいおい、何ボケーっとアホ顔さらしてんだ?ほら、さっさと帰ろうぜ!」


(今、さりげなく失礼な事を言わなかったかコイツ。)


「あぁ、そのことなんだけどな……」

事件の事を、学校で持ち出すなと言おうとした次の瞬間。
蓮の口から一番恐れていた言葉が飛び出した。

「結構先輩からネタ聞いてるからさ、全部話すとかなり時間かかるんだからな!晃の事……はも×▲※□☆*!!」


蓮の口を塞いだ。勿論、蓮は何が起こったか解らないといった表情をしている。
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