★俺様主人とパシリちゃん☆
13:パシリちゃんのヤキモチ☆




春です




「ヤバっ!あの人カッコいい!!!」



「惚れる~~~~☆☆」



…次々と聞こえる声は…今年の1年生



ピンク色のオーラが出てる



…だって、今日は………入学式!!!!!!



桜の蕾が膨らんできている今日……



もう、1年生の女の子は庵くんにメロメロ……



……横を歩いてる私はいない存在みたい



仕方ないか…



「あのっ!!!」



いきなり庵くんの前に可愛い2人の女の子が駆け寄った



…勇気あるなぁ……



その女の子はすごく上目使いで庵くんを見た



「彼女、いなかったら…アドレスとか…教えて下さいっ!」



………私、彼女なんだけどな……



「彼女?居るけどな?お前らには見えねぇの?」


「ひぁ!」



私を引き寄せる



スッポリと庵くんの腕の中に収まる私



「俺の可愛い彼女☆」



「庵くんっ!!」



恥ずかしいよ!!



みんな見てるし!!!



「ナナに何かしたら許さねぇからな…」



低い声で言った



………



「庵くん、離して!」



1年生だけじゃなくて、学校中の人が見てるから~~~!!!!



「庵☆可愛い子ばっかで、パラダイスだな~」



匠くんはウキウキしている様子



「可愛い女の子達~~?俺はアドレス教えてあげるよ~~☆☆!」



すると、いっせいに匠くんに殺到する女の子達



「ナナ、行くぞ」



私の手を握って歩く庵くん



「匠くん楽しそうだね」



「毎年だから、気にすんな」



……ま…毎年……



すごい…



「入学式サボろーぜ?」



「…ダメだよ?」



「眠くなるんだよ」



あくびをしている庵くん



そう言う庵くん


< 110 / 125 >

この作品をシェア

pagetop