理想の結婚【2】
「さぁ、着いたよ。」


俺たちは車を下りて、
夜景の見える場所へ向かう。


そこにたどり着くまでは
街頭がなく、真っ暗だ。


「果穂ちゃん。」


俺はそっと手を握った。


「ありがとうございます。」


この何気ない行動が
前来たときはできなかった。

けど、今はごく自然に
手を繋いでる。


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