ダーリンは王子様★
「俺は好きになるとお前に負けないくらいストーカー並みに一途だぞ。」


「王子がストーカー……最高ですね…」


「お前もなかなか変態だな。」



「…否定できない。」


「そこは彼女として否定してほしいとこなんだけど…」


「彼女!?」


「ゆくゆくはそういうことになるじゃん。」


「そっか…そっか…キャーッ!恥かしい!」


「…何を今さら。」


「あたし…王子の仕事応援しますから、あと約半年、頑張ってくださいね♪」


「…ありがと。」



「王子……」


「なに?」


「おなかすいた…」


「はーっ!?今言うかそれ!信じらんない!」


「だってさっきからおなかがグーグー言うんだもん!」


「知るかっ!我慢しろよ!つーか空気読めよ!」





せっかくの甘い雰囲気が…



はあ………






「なんで俺…お前のこと好きになっちゃったんだろ…人生の汚点かもしれない…」


「ちょっとー!ガッカリしないでくださいよー!」



空気が読めなくて、フツーじゃなくて、わけわかんなくて、変わり者で、ツッコミどころの多い蒼井だけど、




そんな蒼井が好きな俺はもっと変わり者かもしれないと思った。




「に、してもやっぱり王子イイニオイがしますね~♪」


「やっぱ変態っ!」


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