ダーリンは王子様★
早乙女梓って…さっきのあずさん!!


どおりでカッコいいわけだよ!





「さすがの俺も入学式の日、初めて見たときはあまりのオーラにビビったもん。勝てない…勝てるわけがない…」


嵐がどこか遠くを見つめながらため息をついた。



「つまりユカリンが恋してる相手はもはや芸能人ってこと。近くにいるのに手が届かない…そんなカンジ?」


「そっか…だから告白してもあっさりフラれたんかー…」


「ええ!?告白!?うそでしょ!?」


「王子の彼女、つまりお姫様に立候補します!って、勢いで☆」


「い、勢い!?勢いで言えるもんなの!?ユカリンすご過ぎるでしょ!」


「へへんっ☆」



目を丸くした嵐に得意気に胸を張って見せる。



「まぁファンの子でも告白なんて恐れ多くて出来ないし、大体告白するタイミングもないだろうからね。告白できただけユカリンはラッキーだよ。」


わたぽんが冷静に分析するように答えた。



「あたし、絶っ対王子と結婚する!」


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