君の声、僕の歌姫
ラウトはその言葉に言葉を詰まらせました。

完全にそれを否定する事が出来なかったのです。


「やはり出来ない、か。お前は母親には似なかったんだな」
「五月蠅い!　それでも他人を巻き込むな!」


ラウトは瞬時に炎の球を作り、イフェルに目掛けて発射させました。

しかしそれはすぐにかわされてしまいました。

何度も何度もラウトは攻撃をしましたが、その度にイフェルはかわします。


「大事な者の為に命を差し出す覚悟がある所は、親として褒めてやる。
だから取り引きの条件を変えよう。オレに1撃でも当てられたら返してやろう」


その言葉を聞き、真先に攻撃を仕掛けたのはキルシュでした。

が、キルシュはイフェルに攻撃をかわされると逆に殴られて壁に激突しました。
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