君の声、僕の歌姫



それを見届けたラウトは自分も大広場へと向かおうとしましたが、

緊張の糸が解けたからなのか、疲れがどっと溢れたのか、

その場に倒れ込み深い深い眠りにつきました。

一方広場ではスティーの歌声が村中を包み込みました。

それはラウトが眠る部屋にまで流れ、その歌声を聴いたからなのか、

ラウトは微かに笑みを浮かべたように見えました。

長いようで短かったラウトと仲間達の旅は、此処で終止符を打ちました。



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