現代戦国時代2
相手は、すでに俺達を認識している。
 
そればかりか、閉じ込めてきやがった。
 
この世界で。
 
奴らは俺達に何をさせようと言うのだろうか。
 
それは俺にも分からない。 

確かな悪意を感じ取り、俺は気を引き締めた。
 
「ちえっ。出れないんだったら、仕方ねえな」
 
隆盛はさっさと諦め、すっと立ち上がった。
 
しかし、俺達はまだわかっていない。
 
認識される――ということがどういうことなのかを。
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