現代戦国時代2
海野に手渡された水を飲み、俺は一息ついた。
 
「で、積み荷は何が来るんだ?」
 
「さぁね。お頭も教えてくれないんだ」
 
知らないとは。
 
予想だにしない答えだ。
 
源内は大きな口を開けて、あくびをしている。
 
「ははは。まぁ、そんなに気負わなくてもいいさ。狙う奴なんていつもいないからさ。一応の警備だよ」
 
海野は高らかに笑った。
 
「気楽な警備だな」
 
真面目な隆盛は、さっきからあたりを見回してばかりだ。
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