現代戦国時代2
「私は、現代戦国時代の開発にあたれて、とても光栄に思っています。こんな討論なんてする必要もなく、販売するに賛成ですね」
 
冷静に言い放つ西郷。
 
眼鏡を直す仕草が、また嫌味ったらしい奴だ。
 
「なるほど……自信満々という感じですかね」
 
司会はあまりの高慢な態度に鼻をひくつかせた。
 
「それでは、つづいて、もう一人のコメンテーターの方をご紹介します」
 
西郷に変わって、画面に映ったのは、白髪頭のおじいさんだった。
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