Princessの掟2






「俺、ずっと信じてたんだ。大きくなったら百合亜を迎えに行こうって。でも、久しぶりに日本に戻ったら、百合亜にはすでに婚約者がいた。」



潤くんの言葉に胸が痛くなる。 



どうすることのできないことに余計胸が痛くなる。



「ごめんなさい。」



口から出た言葉に潤くんは小さく首を振った。 



「いいんだ。百合亜は悪くないよ。」 



そう笑ってくれたのは彼の優しさだよね。 







< 28 / 353 >

この作品をシェア

pagetop