キミのとなり。
美咲の言葉に驚いて思わず振り返った。


「今まではっきり聞いたことないけどさ。……好きなんでしょ?」

「……わかん……ない」



──今の、正直な気持ちだった。


先輩とのことを聞いて動揺したのはホントだけど。


さっき感じた胸の痛みは、そういうこと?


トモのことが好きかどうかなんて、今まで考えたこともなかった。


近くにいるのが当たり前過ぎて……。


「わかんない?」

「ん……。だってトモは、幼なじみだし……」



パタン



隣で美咲がロッカーを閉めた音がした。


「先輩のこと、聞いてどう思った?」


閉めたロッカーに寄りかかりながら、美咲は横目で私を見た。



「……ビックリ……した」
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