私の夫は王になれない俺様
夫の親友は、国王の騎士
私がロバート様の奥方になってから、早くも1か月が過ぎた

ロバート様は毎日、私の部屋に来てくれる

私が寝るまでの数時間

お話をするの

互いの話しをして…疑問に思ったことを質問して

私が寝付くと、ロバート様がそっとご自分の部屋に戻られるの

まるで私のパパみたい

幼い子供を寝かしつけるパパと同じよ

5歳の差が憎いって思うくらい、ロバート様は私を子供扱いする

とても夫婦とは思えない

「おっ? ロバートの奥さん、発見っ!」

異様に明るい男性の声に私はびっくりして顔をあげた

大きな身体の男性が、ずんずんと私に近づいてくる

え?

だれ?

この人…なに?


城内を散歩していた私は、思わず後ずさった

『国王騎士団長 アンドリュー・マリー様です』

私のお世話係である子爵夫人が小耳に挟んでくれる

私は「あ、はい」と返事をすると、息を大きく吸った

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