私の夫は王になれない俺様
寝るまでのヒトトキ
ロバート様が部屋に入ってきた

私は針仕事の手を止めると、ソファから立ち上がった

「アンドリュー様はよろしいのですか?」

「ああ、今頃、メイドの胸の中だろ」

ロバート様はベッドに座ると、私を見てきた

む…胸の中?

「明日にはエディンバラに帰るそうだ」

「ゆっくりと滞在するわけではないのですね」

「ああ、国王陛下に報告があるんだろ」

「え?」

「…いや、何でもない」

ロバート様が苦笑した

国王陛下に報告…って言ってたよね?

なにを報告するの?

「不安な顔をするな
きちんと話をするから、ベッドに来い」

「はい」

ロバート様が優しく微笑んでくれる

内緒…てわけじゃないんだ

良かった

私に、話してくれるんだ
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