私の夫は王になれない俺様
動いた…って?

あのメモ紙に書かれていた内容が…そういう意味ってこと?

パーティのお知らせじゃなかったの

ロバート様が止めに行くって…平気なの?

無事に帰ってこれる?

私はそっとロバート様の服の裾を掴んだ

私から離れようとしていたロバート様の目が、私の指先にいった

裾を掴んでいる手にそっと触れたロバート様が、優しく微笑んだ

「必ずアナンデールの城に行くから
待ってて」

「はい」

本当に?

来てくださいますか?

命が狙われているってことはないんですか?

以前に、三つ巴だって言ってたのに

ハイランドと同盟を結んだロバート様は、敵だって思われているって話していたのに

本当に大丈夫なんですか?

< 80 / 120 >

この作品をシェア

pagetop